自己紹介

はじめまして。eriです。

夫と、幼稚園児の息子2人と、住宅街の一軒家で暮らしています。
本当は山暮らしや自給自足の生活に憧れがあるけれど、子どもたちには小学校に歩いて通わせたい気持ちもあり、引っ越しはせず「今の家でできること」を模索しながら暮らしています。

■ キッチンが苦手だった私

私は母子家庭で育ちました。
母は一生懸命働いて、家事もこなしてくれていたけれど、キッチンに立つ母の姿は楽しそうというより、いつも大変そうでした。
「女の子なんだから料理しなさい」と言われながらも、大変そうにキッチンに立つ母の姿を見たら、
どうしても料理をしてみたい気持ちが起こらず、キッチンには近づくことがありませんでした。
ある日、母に頼まれてお米を研いで水まで入れておいたら「ありがとう」ではなく「周りに飛んだ水滴まで拭かないとダメでしょ」と叱られてしまいました。
しっかりした子に育てようとしてくれたのかもしれませんが、少し厳しめだったのかもしれません。
それ以来、私はキッチンに立つのが少し怖くなってしまいました。

大人になっても、料理は食べていくためにするもので、
魅力を感じていませんでした。
ですが外食は好きでよく行っていました。
仕事のストレス発散は、美味しいものを食べること。
外食して、プロの作る料理を味わうことが何よりのご褒美でした。
夫と出会って結婚してからも、そんな外食のある暮らしが続いていました。

■ 子どもの誕生で暮らしが変わる

けれど、出産と育児をきっかけに、それまでの「当たり前」が一変しました。
赤ちゃんのお世話で外食もままならず、田舎暮らしで出前の選択肢も少ない。
「こんなにも自由がなくなるなんて…」と、正直絶望的でした。

離乳食が始まると、本を読みながら手作りをする毎日。
本:お粥を作って上澄をあげる。
「上澄!?余った下のご飯はどうすれば???」
本:野菜を茹でてすりつぶしてペースト状にしてあげる
「茹でてすりつぶしてペースト!?め、めんどくさい・・・」

最初は真面目にやっていましたが、
どんどん疲れてきて
赤ちゃんのお世話でいっぱいいっぱいになっていたし
もともと料理が好きではなかった私は、
「少しくらいいいか」とベビーフードを使うと
これまた楽ちん。たくさん頼りました。
でも、調べていくうちに、食品の添加物や農薬のことがどうしても気になるようになり、
ベビーフードや普段の食品の原材料を見ては驚き、戸惑い、何を買えばいいのかすら分からなくなっていきました。

■ 憧れとの出会い、そして最初の一歩

そんなとき出会ったのが、「自然食」や「パーマカルチャー」といった、自然と調和した循環する暮らし。
「こういう生き方ができたらいいな」と思いながらも、
「自然食品って高いし無理そう」「手作りなんて時間も余裕もない」――そんなふうに思って、しばらくはただ眺めているだけでした。

そんなある日、たまに行く自然食品店で「味噌作りワークショップ」の案内を見つけました。
天然醸造の味噌は高価なので、自分で作れるようになったらうれしい。
でも子どもも小さいし、行けるかな…と悩みましたが、夫に子どもを任せて思い切って参加してみました。

講師の先生は味噌作り歴十数年のベテラン。
ポイントを丁寧に教えてもらいながら作ってみると、「あれ?意外と簡単にできる…!」
その時の驚きと達成感は、今でも忘れられません。
「私にもできた」という小さな成功体験が、自信につながりました。

■ 手作りが喜びに変わった日々

それから私の暮らしに、少しずつ“手作り”が加わっていきました。
次は夫が好きな梅干しに挑戦してみました。
そしたらまたまた自分の手で作れたことに感動して、
他のも作ってみたくなりました。
そして麹を使った調味料、石けん作りやコンポストでの畑づくり…
「やってみたい」と思ったことを、少しずつ始めてみました。

すると、かつて「美味しいものはプロが作るもの」と思っていた私が、
「自分で作ったごはんがいちばん体にしみる」と感じられるようになったのです。
外食にはない滋味深さ(じみぶかさ)が手作りの中にあることを知りました。

子どもがまだ小さくて、作業中はおんぶで寝かせながらの手作りタイム。
いつでも自由に作れるわけじゃないけれど、その時間が私にとっての癒しとなり、
子どもと一緒に作れるようになってからは、手作りの時間がかけがえのない思い出になっていきました。

■ こだわりすぎて苦しくなったことも

いろいろなものが作れるようになると、今度は「全部手作り・無添加・無農薬でなければ」とこだわるように。
家族の健康を思ってのことでしたが、レトルトや市販品に手を伸ばすたびに罪悪感が生まれ、
自分で自分を追い詰めてしまっていました。

そんなとき気づいたのです。
本当に大切なのは、「私が笑顔でいること」「家族みんなが心地よく暮らせること」。

「こうじゃなきゃダメ」と決めつけず、
「自分が心地いいと感じる暮らしを選ぶ」――その勇気を持つことが、私にとっての転機になりました。

■ 今、わたしの暮らしは…

今では、完璧じゃなくても、自分のペースで楽しめる「てしごと」が暮らしの一部になっています。
味噌作りは家族行事になり、コンポストのある畑から採れた野菜を食卓にのせ、
少しずつ、だけど確実に「自分らしい食と暮らし」が形になってきました。

料理が怖かった私が、今では「手作りって楽しい!」と思える。
それは決して一足飛びではなく、小さな一歩の積み重ねでした。

■ このブログについて

このブログでは、そんな私が実践してきた「自分らしい食と暮らし」の工夫や手作りレシピ、暮らしのアイデアを綴っています。
手作りに苦手意識がある方や、どこから始めたらいいかわからない方にも、
「これならできそう」と思ってもらえるようなヒントをお届けできたら嬉しいです。

あわせて、7日間の無料メルマガも配信しています。
「eriさんのブログは、私にもできるかもって思える」
そんな感想をいただいたことが、何より嬉しい言葉でした。

よかったら、あなたも「自分らしい暮らし」の一歩を一緒に始めてみませんか?

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